大人になること

今まで生きてきた中で、自分に足りないと感じるものはたくさんある。

細やかに周囲に気を配ること

相手の思いをくみ取ること

日々努力を重ねられること

好きな物を追い続けること

他の人と共有出来る、たくさんの楽しみや教養

素敵な人に出会う度に、ああなんで自分はこんなに長く生きてきて、こんなにたくさんのことを取りこぼしてしまったのだろうと思う。

子どもの頃は、大人になれば何でもできるのだと思っていた。

日々の課題さえ着実にこなしていればいつかは、何の不足も無い、立派な大人の仲間入りができるのだと思っていた。

大人にも一人ひとり得意不得意があって、個性があるなんて、あの頃は思いもしなかった。

私は好きなことしかしない身勝手な子どもだったから、そのまま好きなことしかできない大人になった。

小さい頃はそれでいいと思っていたけど、そうでない人を見ると、私も変わらなくてはと思う。

隣の芝は青いなんて言うけれど、やっぱり最低限のことはできていたいから。

自分がどれだけ足りていない人間か、わかっただけでも大人になれたのかな。