楽しいテスト

今週のお題「試験の思い出」

 

変な話かも知れませんが、私はテストが結構好きでした。

もちろん嫌いな教科のテストは嫌ですが、私の好きな国語のテストの時には「さて、どんな問題が出てくるかな」とちょっとわくわくしたものです。

自分が重要だと思っている箇所と出題が一致すると、「やっぱりね」と得意になり、自分の思いも寄らない視点からの出題があると「そう来たか」とチャレンジ精神をくすぐられました。

テストを通して、出題者と対話しているような感覚でした。

それはよく見知った学校の先生の作ったテストの時だけでなく、入学試験など、出題者と会ったこともない場合にも同様でした。

入学試験や模試を受けていた頃を思い返してみると、国語のテストに出てくる文章のほとんどは初めて読むものでしたが、実に魅力的な作品が多くて、「作っている人はすごいなぁ、よくこんな作品を知っているなぁ」と感心していました。タイトルを覚えておいて、あとで図書館に借りに行ったこともあります。

テストの目的からはそれるのでしょうが、案外そうやって何でも楽しむことが、一番大切なのかも知れないなと大人になってから思い返しています。