道を選ぶこと
私がまだ将来のために何の行動もしていなかったとき
私は自分が周りの多くの平凡な同級生と同じであることに安堵していた。
まだ何も選んでいない私には
まだ多くの可能性がある気がしていた。
実際には自分の能力には偏りがあって
すでに道は絞られつつあることをひしひしと感じながら
それでもまだ何の責任も無いぬるま湯につかっていられることを
幸せに感じていた。
そうして選択を先延ばしにしている間に時は過ぎて、
周りはいつの間にか特技を磨き、自らの道を見つけた。
慌てて私が探した道の中で選ぶものは、
結局あの頃と大して変わらなかった。
いろいろ回り道をして今の自分になり、
それはそれで悪くなかったと、自分には必要な事だったと今は思える。
でも、あの頃の私に言ってやりたい。
先延ばしにしても、結局同じ所に落ち着くよ。
諦めて腹をくくりなさい。
と。